ナミビア沿岸部は多くのケープオットセイ(Arctocephalus pusillus)の生息地となっているが、その中でも最大のコロニーはケープクロスだ。この岬には250万頭ものケープオットセイが住み、群れは地平線にまで広がる。昔は魚の豊富な島だったために多数のオットセイが住み着いたとされており、その迫力と奇声、臭いには圧倒されてしまうことだろう。ケープオットセイはアザラシよりもアシカに近く、南アフリカアザラシとも呼ばれている。 1993年の調査でケープクロスのオットセイは250万頭を数えたが、1994年の大規模な赤潮により数は減ってしまったそうだ。現在この岬は国立公園に指定されており、国や保護団体による厳しい保護下におかれているものの、時折オットセイを狙う背黒ジャッカルの姿も見られるワイルドな場所だ。さらにこの海域ではオットセイを狙ってサメも回遊しているものの、良いグーフィーの波がたつために地元の若者がサーフィンしている姿を見ることもある。オットセイの間をぬっての波乗りも楽しそうだが、命がけだ。
