ガーナでは椰子の木はココナツを取るくらいにしか利用されていないものの、背の低いパームツリー(アブラヤシ)は、非常に有効活用されている。その赤い実からはガーナ人の食卓に無くてはならないパームオイルが取れ、葉はゴザ編みや屋根葺きに用いられる。太い幹に傷をつけると樹液が出るが、この樹液は発酵させると白く濁ったスパークリングワインのようなパームワインになり、さらに発酵させるとガーナの地酒、ウォッカのようなアペテシにもなる。倒れたアブラヤシからは、食用のキノコが生えてくる。

このキノコも人々にとって大切な食料だ。このことからガーナではアブラヤシは「木の王様」と呼ばれている。ガーナでは、一風変わったものも食されている。アンテロープ肉を代表とするブッシュミート(野生動物の肉)や、グラスカッターという巨大ねずみの開き、カタツムリなども食されている。魚が豊富なガーナ沖では鯛や鯖、マグロなどがよく獲れ、格好の漁場になっている。日本や韓国の船も寄港する国際的な漁港があり、漁港内には歓楽街もある。もちろん魚もよく食されている。
