東アフリカの街や村で、植物を噛んでいる人達を見かける。この植物はチャットと呼ばれ、覚醒作用を持つといわれる。天使がムスリムの男性にある植物を渡した。その植物を噛んでみたところ眠気がなくなり、彼はいつまでもコーランを読み、神に祈りを捧げることができたという伝説がある。チャットには3段階の作用があるという。第1段階は「至福の時間」といわれ、興奮して陽気になり、自己抑制が効かなくなる。その後「錯覚の時間」である第2段階が訪れ、想像力が増し、感覚が鋭くなり、不可能なことがないように思われる。やがて第3段階である「憂鬱の時間」になると神経質で不安になり、沈黙する。このように明らかな麻薬効果を持っているチャットであるが、使用は法律で禁じられていない。現在チャットはムスリムだけのものではなく、ごくごく一般的な嗜好品として広まり、眠気覚ましとしてタクシードライバーに利用されている他、チャットを噛んで延々と語り合う人々を見かける。
