1959年、ザンベジ川の流れを堰き止めてカリバ湖が作られた。堤高128mのアーチ式ダムで、発電能力は約70万kW。ザンビア・ジンバブエ両国の主なエネルギー源である。長さ約280km、約5,200平方キロのカリバ湖は、ナイル川を堰き止めたアスワン・ハイダムによるナセル湖と共に、人口湖として世界的な規模を持っている。
カリバ湖はメッカとして知られ、湖岸のマリーナには高級ヨットが数多く停泊し、リゾートホテルも立つ。湖岸のマツサドナ国立公園には数多くの野生動物が徘徊し、夜になるとカバやライオンの鳴き声で騒々しい。このように、カリバ湖はリゾート地としての役割をも持っている。また沿岸の住民の生活は漁業に頼るところが大きく、捕れた魚は燻製にされてハラレなどの都会に運ばれる。

まるで海のように広く、内陸国ジンバブエ国民へ恵みをもたらす巨大な湖、カリバ湖。人工的に作られたものであるとは信じがたいが、人口湖である証拠が湖に点在する死林だ。陸地だった頃の巨木の先端が湖面から突き出しているその様子は、 DEAD FORESTの名に相応しい。鏡のようなカリバの水面に夕日に照らされた木々が映る様子は、とても神秘的だ。
