ジンバブエ内の私営動物保護区に、一風変わった群れがいる。バッファローの中に、大きな雌ゾウが一頭。よく見るとバッファローの群を見事に率いている。この雌ゾウは、同国・ワンゲ国立公園に住んでいた。政府がエレファント・コントロールと呼ぶゾウの間引き作業により、彼女の群は全滅させられた。しかし小さかった彼女は見逃され、当時まだゾウを持っていなかった私営動物保護区に売られてきた。ゾウは孤独に弱く、特に幼いゾウは一頭だけでは生きられない。この雌ゾウが選んだ道は、近くにいたバッファローの群に入ることだった。

バッファローの群に入ったゾウは、その実力からまもなく群のリーダーとなる。今までに雌ゾウのリーダーシップに何頭かの雄バッファローが挑んだが、それらの雄バッファロー達はことごとく殺されてしまったという。自然界の常識では考えられない、人間が生んだ悲劇である。この動物保護区では、絶滅の危機にある黒サイの繁殖にも努力している。ハイエナやライオン・多数のアンテロープ種の姿も見ることができる。
