その角が漢方薬として高値で売れるために、サイの密猟は後を絶たない。頭数は激減し、特に黒サイは現在、アフリカ全土において絶滅の危機に瀕している。ナミビア北部の山岳地帯には国立公園外にアフリカでも珍しい野生の黒サイが生息している。しかしこの黒サイ達の住む秘境地帯にも密猟者の陰は迫っている。4WDでも入り込めないこの地域の密猟者を捕まえるために、サイの保護機関、SAVE-THE-RHINO-TRUSTは厳しい環境で生きていくことができるラクダを利用するという妙案を思いついた。

しかもパトロールする人間達には元密猟者達を起用した。「毒をもって毒を制す」、このアイデアは成功した。今ではこの地域の密猟者はほとんどいなくなり、サイの頭数も順調に増えてきているという。密猟者がいなくなった現在でもこのラクダによるパトロールは続けられている。ナミビアに住む多くの人々は自然に対する関心が強いために、政府だけではなく民間レベルによる環境・動物保護の努力が続けられ、功を奏している。
