食虫文化はアフリカ各地において見られるが、ザンビア北東部に住むベンバ族ほど虫好きな部族も珍しい。ネズミやイモムシはもちろん、モグラやコオロギも炒めて食べる。なかでも高級とされているのが、「チプミ」と呼ばれる大きなイモムシである。チプミは数が少ないために、1年のうち1ヶ月しか捕ってはいけないことになっている。ベンバの住む地域は眠り病を媒介するツエツエ蝿の分布域であり、ウシをほとんど飼育していない。農耕民族である彼らは、牛肉や牛乳に代わるタンパク質を摂取するため、雑食となったのではないかと考えられる。
