ケープタウンの沖合約11キロに浮かぶ小さな島、ロビン島。この島周辺は海流が強くサメが回遊していることから監獄やハンセン病患者の隔離に使われていたが、アパルトヘイト時代には白人政権に反対する政治犯を収容する監獄として使われていた。ネルソン・マンデラも外界から閉ざされたこの島で、 18年間もの間政治犯として閉じこめられていた。アパルトヘイトの撤廃と共にこの監獄も廃止された現在は、豊富なマンデラの獄中記と同様に他の政治犯や違法捕鯨船員等の多くの囚人たちの物語、また生息する多くの野生動物や鳥を求めて観光客が多く訪れる。

悲惨な歴史を忘れないための政治博物館ともなっており、ケープタウン桟橋では唯一のアクセスであるツアーに参加するため観光局が列をなしている。ツアーでは当時囚人であったガイドが、生々しい体験談を語る。今や生きる伝説と化したマンデラ大統領。彼とアパルトヘイトの足跡を追うためには、非常に重要な島である。1999年、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に指定された。
