アフリカを南北に貫く巨大な溝、グレート・リフト・バレー(大地溝帯)はアフリカプレートとソマリアプレートの境界線であり、両プレートは年間4~6ミリ程度離れ続けている。一方北部のアフリカプレートとアラビアプレートはより活動が早く、年間16~17ミリ程度分離している。
これらの地殻活動はいずれ、アフリカ大陸を2つに分断するだろうとする研究結果が発表された。二つのプレートが交わる地域がエチオピアの北東部ダナキル周辺であり、ここにできた「亀裂」がそのカギを握っているという。
2005年のダバフ火山噴火に伴い、地表に無数の亀裂が生じた。これらの亀裂(ヒビ)はプレートに沿って並んでおり、長さは60キロにも達する。大地がパックリと割れた裂け目も多数観測されており、長さ500メートル・深さ60メートルの最大の裂け目はダウレと名付けられた。「地面が割れてダウレができた時、大きなキノコ雲が上がった。夜になっても地中から(桂長石や黒曜石による)花火のようなものが上がるのが見えたんだ」と地元アファール族のチーフは語った。
このような地殻活動は通常海底で見られるものであり、地表で観測できる場所は極めて珍しいという。この現象から科学者達は、いずれアフリカ大陸が裂けて新しい海を形成する、との結論に達したようだ。ダバフ地域は地質学者にとって、大陸断層やプレート研究に関する格好の天然実験場となることだろう。
<情報・写真提供:DR. ATALAY AYALE>